国民年金031 遺族年金を書き始めます

(1)はじめに
 前回までは、老齢年金(老齢基礎年金、老齢厚生年金)でした。
 今回からは、遺族年金(遺族基礎年金、遺族厚生年金)です。
 多くのテキストの流れは、
 老齢年金→障害年金→遺族年金 が通常ですが、
 老齢年金は生(長生き)、遺族年金は死亡という、誰しもたどる表裏の関係で連続性もあり、しばしば同一機会に議論・比較されます。
 (老齢年金と遺族年金の両方が受給できるとき、等)
 よって、このブログは、老齢年金に引き続き、遺族年金について書いていきます。
 障害年金は、確かに誰しも適用されうる可能性があるものですが、障害には、身体障害・知的障害・精神障害・難病と、種類ごとに検討の必要性があり、他の制度(労災、医療、福祉)との関係も多岐にわたる、奥の深い分野ですので、老齢年金→遺族年金の後で、腰を据えて書いていきたいと思います。
(※筆者が社労士になる前、障害者福祉の現場にいたという背景もあります)

(2)遺族年金の大枠
①公的年金としての遺族年金は、
 Ⓐ遺族基礎年金
 Ⓑ遺族厚生年金
 Ⓒ寡婦年金
 Ⓓ死亡一時金 
があります。
②それぞれの遺族年金の受給には、
 ・死亡した方の要件
 ・遺族の要件
 死亡した方と遺族との関係性の要件
 のすべてを満たしている必要があります。
③遺族年金を考える際の大きな特徴として、
 「お元気なうちに制度を知り、準備対策をしておくこと」
 (亡くなった後では手遅れになっていることがある)があります。
 今回の記事で、一番お伝えしたいことです。

(3)遺族年金の2階建て構造
 遺族年金も、老齢年金(公的)と同様、
Ⓐ国民皆年金の要請の下にある国民年金からの、遺族基礎年金(1階部分)、および、
Ⓑ被用者年金としての厚生年金からの、遺族厚生年金(2階部分)の、

2階建ての構造になっています。
 大ざっぱにとらえると、死亡した方が、
①国民年金第1号被保険者(自営業、農業者、無職、学生等)の期間のみだったとき
 遺族は、
 Ⓐ遺族基礎年金(1階部分)。
 遺族基礎年金がもらえないとき、Ⓒ寡婦年金、
 遺族基礎年金も寡婦年金ももらえないとき、Ⓓ死亡一時金、
 が受給できることがあります。
②国民年金第2号被保険者(厚生年金保険の被保険者)の期間が一定以上あるとき
 遺族は、
 Ⓐ遺族基礎年金(1階部分)に加えて、
 Ⓑ遺族厚生年金(2階部分)、
 が受給できることがあります。
③国民年金第3号被保険者(第2号被保険者の被扶養配偶者)の期間のみだったとき
 遺族は、
 Ⓐ遺族基礎年金(1階部分)。
 遺族基礎年金も寡婦年金ももらえないとき、Ⓓ死亡一時金。
 が受給できることがあります。
(※くわしくは、後日書いていきます)

(4)死亡した方の要件
 遺族基礎年金、遺族厚生年金、寡婦年金、死亡一時金とも、
 ・死亡したとき国民年金や厚生年金保険に加入していたか、
 ・もしくは被保険者でなくなって間もないときに死亡したか、
 ・保険料支払要件を満たしているか、を検討します。
 遺族年金は、保険料支払要件を満たしていないと支給されません。
 遺族にとって、遺族年金は生活資金となるものです。
 納付や免除の手続きをして、
 国民年金の未加入、保険料の未納がないようにしたいものです。
(※くわしくは、後日書いていきます)

(5)遺族の要件
 Ⓐ遺族基礎年金 
  子のいる配偶者、または、子。
  子については、年齢要件あり(18歳到達時の3/31、障害あるときは20歳まで)
 Ⓑ遺族厚生年金 
  妻・夫・子、父母、孫、祖父母
  子、孫については年齢要件あり。
  夫、父母、祖父母は年齢要件あり(死亡時55歳以上、支給は60歳から)
  妻のみ年齢要件なし。
 Ⓒ寡婦年金 婚姻10年以上の妻のみ。
 Ⓓ死亡一時金 配偶者・子・父母・孫・祖父母・兄弟姉妹。
 今は、遺族の要件が各遺族年金で異なることだけ、イメージしてください。
 (※くわしくは、後日書いていきます)

(6)死亡した方と遺族との関係性の要件
 ・生計維持の関係にあること(生計が同一で、遺族の収入が一定額以下)
 ・生計が同一であること
 ・婚姻期間をみたすこと などがあります。
 (※くわしくは、後日書いていきます)

今回はここまでにします。
次回から、国民年金の遺族基礎年金について書いていきます。

お読みいただきありがとうございました。
 
 
  
 
 

コメント

タイトルとURLをコピーしました