国民年金043 死亡一時金①特徴・要件 

(1)はじめに
①死亡一時金について書いていきます。
 これまで、遺族基礎年金、寡婦年金について書いてきました。
 遺族基礎年金は、子のある配偶者と子のみ、
 寡婦年金は、妻のみに支給され、
 さらに生計維持要件もあり、
 支給される遺族の範囲は広くありません。
 いずれにも該当しない遺族に支給される可能性があるのが、死亡一時金です。
 (※遺族基礎年金と寡婦年金の支給要件については、最後にリンクを貼っておきます)
②死亡一時金の特徴 遺族基礎年金および寡婦年金の関係
 ⓐ死亡一時金は、第1号被保険者期間を対象とした給付です。
  第1号被保険者期間を有する方が、
  老齢基礎年金や障害基礎年金を受給せずに死亡したとき、
  保険料の掛け捨ての防止の観点から遺族に支給されるものです。
 ⓑ年金ではなく一時金の形で支給されます。
 ⓑ遺族基礎年金が支給されるときは支給されません。
 ⓒ寡婦年金と死亡一時金は選択関係にあります。

  寡婦年金は年金、死亡一時金は一時金で、
  寡婦年金の方が支給額自体は高額であることが多いですが、
  遺族厚生年金との関係で、死亡一時金を選択したほうがいいこともあります。

では、死亡一時金について見ていきましょう。

(2)死亡一時金の要件
①死亡した方の要件
 ⓐ第1号被保険者として、保険料を36月以上納付したこと。
  死亡日の前日において、保険料を36月以上納付していることが必要です。
  死亡当日に年金目当てで遺族が納付するケースを防ぐためです。
  免除期間があるときは、次のように換算されます。
  1/4免除期間の月数 3/4をかける。
  半額免除期間の月数 1/2をかける。
  3/4免除期間の月数 1/4をかける。

  例えば、保険料納付済月数が30月、半額免除月数が20月ならば、
  30 +20×1/2 =30+10 =40月。要件を満たします。
  全額免除月数はカウントされません。
  第2号・3号被保険者期間もカウントされません。
 ⓑ老齢基礎年金・障害基礎年金を受けていないこと

②遺族の要件
 ⓐ配偶者、子、父母、孫、祖父母、兄弟姉妹。
  優先順位は、上に書いた順番です。
  配偶者がいるなら配偶者、配偶者がいないなら子、
  子もいないならば父母、父母もいないならば孫、
  孫もいないなら祖父母、祖父母もいないなら兄弟姉妹です。
 ⓑ遺族がいずれも遺族基礎年金を受けていないこと。
  遺族基礎年金の受給権を有していても、
  支給停止によって支給を受けられないときは、死亡一時金は支給されます。
 ⓒ死亡した方と、生計が同じだったこと(生計同一要件)。
  少し注意して読んでください。
  遺族基礎年金や寡婦年金は、生計維持要件でした。
  生計維持要件は、生計同一要件と収入要件を満たす必要がありますが、
  死亡一時金は、生計同一要件をみたせばよく、収入は問いません。
  生計同一要件は、
  同一住所で同一世帯ならば原則として認められます。
  そうでないときは、各種証明をしなければなりません。
  (※生計同一要件については、最後にリンクを貼っておきます)

今回はここまでにします。
次回は、死亡一時金の続きです。

お読みいただきありがとうございました。

※遺族基礎年金の要件 国民年金032 国民年金033
※寡婦年金の要件 国民年金040
※生計同一要件 国民年金034
  
  
  
  


 
 
 
 

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