国民年金040 寡婦年金①位置づけ・要件

(1)はじめに 寡婦年金の位置づけ
①寡婦年金とは、
 国民年金の第1号被保険者の期間を有する夫が、
 (65歳になる前など)老齢基礎年金などを受ける前に死亡したときに、
 遺族の妻に支給されるものです。
②寡婦年金は、夫の死亡に対して、妻に支給されるものです。
 夫や子には支給されません。
③寡婦年金は、国民年金第1号被保険者の期間のみが基準です。
 国民年金第1号被保険者の期間は、
 第2号被保険者期間と違い 基礎年金のみの支給になり、
 第3号被保険者期間と違い、保険料の掛け捨ての恐れがあります。
 寡婦年金は、第1号被保険者の遺族への独自の給付です。
 遺族への独自の給付は他に、死亡一時金があります。後日書きます。 
④寡婦年金は、遺族基礎年金が受けられない遺族(妻)に支給されます。
 正確には、遺族基礎年金と寡婦年金は、支給要件がまったく別であり、
 両方の要件を満たすケースもありますが、
 一方しか受給できず(選択関係)、
 遺族基礎年金の方が支給額が多いため、
 両方の資格があるなら、ほとんどが遺族基礎年金を選びます。
 よって、寡婦年金は、遺族基礎年金が受けられない遺族が対象といえます。

では、寡婦年金についてみていきましょう。

(2)寡婦年金の要件
①死亡した夫の要件
 ⓐ死亡日の前日において、死亡月の前月まで第1号被保険者期間について、
  保険料納付済期間と免除期間の合計が、10年(120月)以上あること。
  第2号・第3号被保険者期間は含みません。
  保険料納付済期間は、任意加入被保険者の期間も含みます。
  合算対象期間は含みません。
  合算対象期間は、老齢基礎年金等の無年金状態を避けるためのものです。
 ⓑ老齢基礎年金または障害基礎年金を受けていなかったこと。
  令和3年(2021年)3/31までに死亡した夫については、
  障害基礎年金については、受給権者だったなら、実際に受給していなくても、
  寡婦年金は支給されません。

②妻(遺族)の要件
 ⓐ夫の死亡当時、妻は65歳未満(誕生日の前々日以前)であること。
  65歳になると、妻自身に老齢基礎年金が支給されるからです。
 ⓑ夫の死亡当時、夫との婚姻期間が10年以上継続していたこと。
  事実婚も含みます。
  婚姻は、継続していることが必要です。
 ⓒ夫の死亡当時、夫によって生計を維持されていたこと。
  生計維持要件です。
  生計維持要件は、生計同一要件と収入要件があります。
  生計同一要件は、原則、同一住所・同一世帯であること。
  そうでないなら、生計の同一を証明する必要があります。
  収入要件は、年収850万円(年間所得655万5000円)以上が、
  将来(むこう5年)にわたり得られないと認められることです。
  (※生計同一要件と収入要件は、最後にリンクを貼っておきます)
 ⓓ妻が、老齢年金の繰上げ支給を受けていないこと。
  繰上げ受給をすると、65歳になった扱いになるからです。

今回はここまでにします。
次回は、寡婦年金の続き(支給期間、年金額、失権・支給停止事由)です。

お読みいただきありがとうございました。

計同一要件 国民年金034
※収入要件は 国民年金035
 

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