国民年金038 遺族基礎年金の給付額

(1)はじめに
①遺族基礎年金は、支給要件を満たし、請求手続きをすると、
 「年金証書」「年金決定通知書」が送付されます。
 「年金決定通知書」にある、受給権を取得した月の翌月分から支給が始まります。
②遺族基礎年金は、遺族の「子のある配偶者」または「子」に支給されます。
 基本額に加えて、子の数に応じて一定額が加算されます。
 すなわち【遺族基礎年金の額=基本額+加算額】ということです。

(2)遺族基礎年金の給付額(年額)
①【遺族基礎年金=基本額+加算額】です。
②基本額(令和5年度)
 基本額は、老齢基礎年金の満額と同額です。
 67歳の年度までが、年額795,000円。
 68歳の年度以降は、年額792,600円
です。
 遺族基礎年金の基本額(老齢基礎年金の満額)は、
 780,900円 × 改定率 で算出され、
 改定率は、毎年度変わり、
 67歳の年度までは【名目手取り賃金変動率】を使用し、
 68歳の年度以降は【物価変動率】を使用して算定されます。
 生活スタイルが、68歳で、就労中心から消費中心になるイメージです。
 そして、通常は、賃金の変動が、物価の変動を上回るため、
 67歳の年度までの年金額が、68歳年度以降の年金額を上回ります。
 (令和5年度の改定率は、
67歳年度までの方は1.018。780,900×1.018≒795,000円。
  68歳年度以降の方は1.015。780,900×1.015≒792,600円)
③加算額
 ⓐ遺族が「子のある配偶者」のとき
  年額795,000円(68歳年度以降 792,600円)に加えて、
  子1人につき、
  1人目、2人目が、228,700円。
  3人目以降が、76,200円、が加算されます。
よって、
  子1人の配偶者は、1,023,700円(1,021,300円)
  子2人の配偶者は、1,252,400円(1,250,000円)
  子3人の配偶者は、1,328,600円(1,326,200円)
  全額が配偶者に支給されます。
 ⓑ遺族が「子」のとき
  子1人のときは、基本額795,000円(68歳年度以降 792,600円)のみ。
  2人目が、228,700円。
  3人目以降が、76,200円、が加算
されます。よって、
  子1人は、795,000円(792,600円)
  子2人は、1,023,700円(1,021,300円)
  子3人は、1,099,900円(1,097,500円)。
  子が複数なら、等分に支給されます。
 ※1人目の子について、
  ⓐでは加算の対象になりますが、ⓑでは対象になりません。

(3)年金額の改定
 以下の事由があったときは、翌月から年金額が改定されます。
①増額になるとき
 死亡当時、胎児であった子が生まれたとき。
②減額改定
 配偶者や子が「遺族」でなくなるため、その方の分が減額になります。
 ⓐ配偶者や子が、死亡したとき
 ⓑ配偶者や子が、婚姻をしたとき(事実婚を含む。)
 ⓒ子が、配偶者(子にとって親)以外の養子になったとき(事実上の養子を含む)
 ⓓ子が、死後離縁によって、死亡した方の養子でなくなったとき
 ⓔ子が、配偶者(子にとって親)と生計を同じくしなくなったとき
 ⓕ子が、18歳到達年度の末日(3/31)を過ぎたとき(障害等級1,2級の子はⓖⓗ)
 ⓖ障害等級2級以上の子が、その障害の事情がなくなったとき
 ⓗ障害等級2級以上の子が、20歳になったとき(誕生日の前日)
③「子のある配偶者」は、すべての子について上記ⓐ~ⓗに該当したときは、
 「子のある配偶者」でなくなり、遺族基礎年金の受給権は消滅します。

今回はここまでにします。
次回は、遺族基礎年金の失権・支給停止事由について書いていきます。

お読みいただきありがとうございました。


 
 
  
 

 

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