国民年金033 遺族基礎年金の要件②遺族の要件

(1)はじめに
 遺族年金(遺族基礎年金、遺族厚生年金等)を受給できるための要件には、
①死亡した被保険者等の要件
②遺族の要件
死亡した被保険者等と遺族の関係性の要件
があり、すべてを満たす必要があります。

 今回は、②遺族の要件です。

(2)遺族の要件
①遺族基礎年金を受給できる遺族は、
 ㋐死亡した被保険者等から生計を維持されていた、
 ㋑ⓐ子のいる配偶者 または、
  ⓑ子 のみです。

  ※子のない配偶者、父母、孫、祖父母、兄弟姉妹等は、受給できません。
  (後日説明する、寡婦年金や死亡一時金を検討します。
   また、遺族厚生年金は受給できる可能性があります)

②「生計を維持されていた」(生計維持要件)とは、
 ㋐「死亡した方と生計が同じであること」(生計同一要件)と、
 ㋑「遺族の収入が一定額以下であること」(収入要件) があり、
 この2つの要件を両方満たす必要があります。

 ㋐生計同一要件は、イメージとしては「同じサイフで生活する」関係です。
  同居が主流になりますが、別居の場合でも認められることがあります。
  別居の場合は、別に生計が同じであることを証明する必要があります。
  ㋑収入要件は、遺族年金が遺族の生活保障のためのものであるので、
  遺族に安定した収入がある場合には、遺族年金は必要がないという考えに基づきます。
  ざっくり書くと、
 「前年の収入が850万円未満、または所得が655万5000円未満」が基準です。

 (※生計維持要件 (生計同一要件と収入要件)の詳細は、
   後日、死亡した被保険者等と遺族の関係性の要件のところで書いていきます)

③ⓐ「子のいる配偶者」とは
  被保険者等が死亡した当時、
  「子」と生計を同じくしていた(生計同一要件を満たす)「配偶者」。
  「配偶者」は、妻でも夫でもよい
   事実上の婚姻関係 (婚姻の届出がない内縁や事実婚) でもよい。
  「子」とは、
   18歳に到達する年度の3/31以前の子、または20歳未満の障害等級1・2級の子で、
   婚姻していない子を指します。
   実子、または養子縁組した子をいい、

   養子縁組をしていない事実上の養子(連れ子など)は含みません。
  ※配偶者は事実上の関係を含み、子は事実上の養子を含みません。
 ⓑ「子」とは、
  死亡した被保険者の配偶者(子にとっては親)がいない場合です。

  すでに配偶者死亡していたり、離婚等で生活を別にしているケース。
  上記ⓐと同様、
  18歳に到達する年度の3/31以前の子、または20歳未満の障害等級1・2級の子で、
  婚姻していない実子または縁組した養子
でなければなりません。

今回はここまでにします。
次回は、遺族基礎年金の受給の要件の、
③死亡した被保険者と遺族の関係性の要件について書いていきます。
生計維持要件 (生計同一要件 と 収入要件)のお話です。
数回にわたります。よろしくお願いします。

お読みいただきありがとうございました。
  
   


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