国民年金021 老齢基礎年金の本来受給①

老齢基礎年金は原則、65歳に達した時から支給が始まりますが、
60歳以降の希望するときに、「繰上げ支給の請求」ができますし、
66歳以降の希望するときに、「繰下げ支給の申出」もできます。

 これらの他に、65歳に達してしばらくたった後「繰下げ支給の申出」ではなく、本来の年金を受給することもできます(「本来受給」)。
(1)本来受給と繰下げ支給の申出との違いは、
繰下げ支給の申出は、
 ・65歳到達時~申出までの期間の年金を受給できないが、
 ・申出後、増額率に基づいて、年金が生涯増額される。
 ・66歳から申出ができる。
本来受給は、
 ・65歳到達時~請求(裁定請求)までの期間の年金をさかのぼって一括受給できるが、
 ・年金額は本来の額(増額されない)。
 ・65歳から請求できる。

(2)では、具体例をみてみましょう。
65歳到達時に老齢基礎年金の受給権者になるとします。

 受給せずに68歳に到達したとします。
 ①繰下げ支給の申出をすると、65歳到達時~68歳到達時までの老齢基礎年金は受給できませんが、その後、0.7% × 36月(3年)=25.2%生涯増額されます。

 ②本来受給を請求すると、65歳到達時~68歳到達時の3年分の年金額が、68歳の請求時に一括で受給されますが、年金額は本来の額です(増額はされません)。

(3)65歳から66歳になるまでは、本来受給のみを請求でき、66歳以降は、繰下げ支給の申出と本来受給の請求を選択できます。すぐにまとまったお金が欲しいときは本来受給、後からたくさん欲しいときは繰下げ支給。という感じでしょうか。どちらにも利点があります。
 ただし、70歳以降になると、少し難しくなってきます。
 時効にかかったり、請求や申出みなしの規定などがあるからです。

次回は、70歳以降の、繰下げ支給の申出と本来受給を比較していきます。
今回はここまでにします。

お読みいただきありがとうございました。

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