国民年金020 老齢基礎年金の繰下げ支給

 本来、老齢基礎年金は、65歳から支給が開始しますが、(1年ガマンして) 66歳以降のお好きな時に、繰下げ支給の申出をすることによって、増額された老齢基礎年金を生涯受給できます。
昭和27年4月2日以降に生まれた方は、75歳到達時まで、
昭和27年4月1日以前に生まれた方は、70歳到達時まで、受給開始時期を選べます。

(1)要件
 ①66歳に達する(誕生日の前日の)に、受給の決定請求(「裁定請求」)をしていないこと。
 ②65歳に達した時、または65歳~66歳に達する時までに、障害基礎年金、障害厚生年金、遺族基礎年金、遺族厚生年金の受給権を有しなかったこと。

(2)増額率
 0.7% × (65歳に到達した~繰下げ支給の申出をした月の前月 までの月数) です。
 (※65歳に達した月に老齢基礎年金の受給権がないときは、受給権を取得した月) 
 ただし、月数には上限があります。
 昭和27年4月2日以降に生まれた方は、120月が上限 (65歳到達~75歳到達時まで)、
 昭和27年4月1日以前に生まれた方は、60月が上限 (65歳到達~70歳到達時まで)です。

(3)増額率を計算してみましょう。
 65歳に達した時に受給権を取得する方が、66歳に達した月に繰下げ支給の申出をしたとします。ちょうど1年後ですので、月数は12月です。
0.7% × 12月 8.4% が、生涯増額されます。
仮に、その年度の老齢基礎年金の年額が79万円とすると、66,360円の増額です。

昭和27年4月2日以降に生まれた方は、75歳到達時まで繰下げ支給の申出ができました。
 65歳から10年後で120月ですので、最大120月 × 0.7% = 84% が、生涯増額されます。
昭和27年4月1日以前に生まれた方は、70歳到達時まで繰下げ支給の申出ができました。
 65歳から5年後で60月ですので、最大60月 × 0.7% = 42% が、生涯増額されます。

(4)繰下げ支給の申出があったみなされる場合
 ①他の年金給付(障害基礎年金、障害厚生年金、遺族基礎年金、遺族厚生年金)の受給権者となったときは、
 ➡その受給権者となる事由があった日に、繰下げ支給の申出があったとみなされます。
(老齢基礎年金と上記の年金給付は選択関係にあるので、金額を確定させる必要があるため)
 ②昭和27年4月2日以降に生まれた方が、75歳到達月の後に繰下げ支給の申出
 ➡75歳到達時に、繰下げ支給の申出があったとみなされます。
  昭和27年4月1日以前に生まれた方が、70歳到達月の後に繰下げ支給の申出
 ➡70歳到達時に、繰下げ支給の申出があったとみなされます。

(5)その他
 ①付加年金は、同時に支給が開始して、増額率も適用されます。
 ②振替加算は、同時に支給が開始しますが、増額率は適用されません
 ③老齢厚生年金とは、別々に繰下げ支給の申出ができます(※繰上げ請求は、同時でした)

今回はここまでにします。
(1)(2)要件と増額率を知っておいてください。誕生日で、繰下げできる月数が違いました。
(3)は、読んで理解してもらえたらと思います。
(4)(5)は、細かいですので、ルールがあることをたまに思い出してください。

次回は、本来受給です。 繰下げ支給との比較をします。

お読みいただきありがとうございました。
 

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