厚生年金048 個人型確定拠出年金(iDeCo)②制度の内容

(1)はじめに
 個人型確定拠出年金(iDeCo)の続きです
 概要については、前回の記事を参照してください。
 (※最後にリンクを貼っておきます)

(2)個人型確定拠出年金(iDeCo)の制度の内容について
※以下、iDeCoと称します。
実施者 国民年金基金連合会
加入対象者
 ⓐ国民年金第1号被保険者(60歳未満の自営業者・無職者・学生等)
  ただし、以下の方は加入できません
  ・農業者年金の被保険者(国民年金基金のみ加入できる)。
  ・国民年金の保険料の免除を受けている方。
   (障害年金の受給権者産前産後期間による免除者加入できる)
  ・国民年金基金の掛金が、拠出限度額(月額68,000円)に達している方。
  ・iDeCoの老齢給付金を受給したことがある方。
  ・老齢基礎年金・老齢厚生年金の繰上げ受給者
 ⓑ国民年金第2号被保険者(サラリーマンや公務員等、厚生年金保険の被保険者)
  ただし、以下の方は加入できません
  ・65歳以上の方
  ・企業型確定拠出年金に加入し、マッチング拠出をしている方。
  ・企業型確定拠出年金に加入し、企業が拠出する掛金が、拠出限度額を超えている
   (55,000円 または 27,500円)
 ⓒ国民年金第3号被保険者(60歳未満の、厚生年金保険の被保険者の被扶養配偶者)
 ⓓ国民年金任意加入被保険者(65歳未満)

 (※国民年金基金、企業型確定拠出年金については、最後にリンクを貼っておきます)

掛金の拠出者
 原則、加入者本人
 例外 中小事業主掛金納付制度(通称 iDeCoプラス)により、
    事業主が、iDeCo加入者が拠出する掛金に上乗せ拠出できる。
    (企業年金を採用しない、従業員300人以下の事業所が対象)

④各当事者の位置づけ
 ⓐ国民年金第1号・第3号・任意加入被保険者
  国民年金基金連合会ⓓに加入申込みをし、掛金を拠出。
  運営管理機関ⓔを選定し、運用を指図する。
  運営管理機関ⓔに給付金を請求する(受給権取得後)。
 ⓑ国民年金第2号被保険者(厚生年金保険の被保険者)
  掛金を企業(事業主)ⓒに天引きされる。
  国民年金基金連合会ⓓに加入申込みをする。
  運営管理機関ⓔを選定し、運用を指図する。
  運営管理機関ⓔに給付金を請求する(受給権取得後)。
 ⓒⓑの企業の事業主
  掛金をⓑから天引きし、国民年金基金連合会ⓓに振り込む。
 ⓓ国民年金基金連合会
  個人型年金規約の作成
  個人型年金加入者の加入にかかる事務
  掛金の管理
 ⓔ運営管理機関
 ・加入者ⓐⓑに情報を提供し、
 ・資金管理機関ⓕに運用の指図をする。
 ・給付の裁定をし、資産管理機関ⓕに受給権者への給付を指示する。
 ・各種記録を管理する。
 ⓕ資金管理機関
 ・企業から掛金の拠出を受け、
 ・掛金を積み立て、管理する。
 ・商品提供機関ⓖから、商品を購入する。
 ・加入者(受給権者)に、給付金を支払う。
 ⓖ商品提供機関
 ・商品を提供する。
 ⓔ運営管理機関・ⓕ資金管理機関・ⓖ商品提供機関は、兼ねることができる。
  (銀行、信用金庫等、証券会社、生命保険会社、損害保険会社等) 

給付の種類
 ・老齢給付金 (年金または一時金)
 ・障害給付金 (年金または一時金)
 ・死亡一時金
 ・脱退一時金 (一定の条件あり)。

 なお、中途解約して払い戻しを受けることはできません。

老齢給付金の支給開始時期は、
 60歳~75歳到達前の間で選択できるが、
 60歳時点での加入期間により、支給開始年齢が引上げられる。
  ⓐ10年以上      60歳から
  ⓑ8年以上~10年未満 61歳から
  ⓒ6年以上~8年未満  62歳から
  ⓓ4年以上~6年未満  63歳から
  ⓔ2年以上~4年未満  64歳から
  ⓕ1月以上~2年未満  65歳から
 60歳以降に初めて加入の場合は、加入から5年たった日から。
 加入期間は、企業型・個人型の各期間を合計したもの。

税制上の扱い
 ⓐ掛金
  ・本人拠出分  所得控除 (小規模企業共済等掛金控除)

  ・事業主拠出分 全額損金算入。
 ⓑ運用益 非課税。
 ⓒ給付金
  (ⅰ)老齢給付金
   ・年金は、雑所得として所得税の対象。公的年金等控除が適用。
   ・一時金は、退職所得として所得税の対象。退職所得控除が適用。

  (ⅱ)障害給付金 非課税。
  (ⅲ)死亡一時金 相続税の対象。
  (ⅳ)脱退一時金 退職所得として所得税の対象。退職所得控除が適用。

今回はここまでにします。

次回は、個人型確定拠出年金(iDeCo)の拠出限度額についてです。

お読みいただきありがとうございました。

※個人型確定拠出年金(iDeCo)のあらまし 厚生年金047 
※国民年金基金 国民年金023
※企業型確定拠出年金 厚生年金045
   
  

コメント

タイトルとURLをコピーしました