厚生年金046 企業型確定拠出年金(企業型DC)②拠出限度額 

(1)はじめに 企業型確定拠出年金の復習
 企業型確定拠出年金とは、企業が一定の範囲内(拠出限度額)の範囲内で、掛金を拠出して、従業員(加入者)が運用方法を決定し、その運用方法の結果に基づいて給付額が変動するという年金制度です。
原則として、企業が掛け金を拠出し、
 規約の定めで従業員(加入者)も拠出できること。
従業員(加入者)が、運用方法の決定をすること。
給付額は、運用の結果に基づくこと。
掛金の拠出額に上限(拠出限度額)があることが特徴です。
(※くわしくは前回の記事。最後にリンクを貼っておきます

 今回は、拠出限度額についてです。

(2)拠出限度額について
①拠出限度額は原則として、以下の通りです。
 ・他の企業年金制度の導入なし 月額55,000円
 ・他の企業年金制度の導入あり 月額27,500円

 ※ここでいう「他の企業年金制度」は、
  ・確定給付企業年金(DB)、
  ・厚生年金基金、
  ・私学教職員共済制度、
  ・石炭鉱業年金基金です。
②(1)でも書きましたが、企業型確定拠出年金では、原則として企業が掛金を拠出します。
 しかし、規約の定めにより従業員(加入者)も掛金を拠出できます。この制度を「マッチング拠出(加入者掛金拠出)」といいます。ただし、加入者拠出額は、企業拠出額を超えてはいけません。
 マッチング拠出を導入する企業の従業員は、マッチング拠出を選択すると、個人型確定拠出年金(iDeCo イデコ。以下 iDeCo)に加入できず、逆にiDeCoに加入すると、マッチング拠出を選択できません。

他の企業年金制度を導入していない企業
 (企業型確定拠出年金のみ加入している企業)

 マッチング拠出の加入者拠出額 または iDeCoの掛金は、月額2万円が上限です。
 よって、
 「企業拠出額」と「加入者拠出額 または iDeCoの掛金」の合計額が
 拠出限度額の55,000円以下でなければなりません。
 そして「企業拠出額」が35,000円を超えると、
 「加入者拠出額 または iDeCoの掛金」の上限額は2万円を下回ることになります。

他の企業年金制度を導入している企業
 (企業型確定拠出年金の他に、確定給付企業年金(DB)等にも加入している企業)

 マッチング拠出の加入者拠出額 または iDeCoの掛金は、月額12,000円が上限です。
 よって、
 「企業拠出額」「加入者拠出額 または iDeCoの掛金」合計額が、
 拠出限度額の27,500円以下でなければなりません。
 そして「企業拠出額」が15,500円を超えると、
 「加入者拠出額 または iDeCoの掛金」の上限額は12,000円を下回ることになります。

今回はここまでにします。

次回は、個人型確定拠出年金(iDeCo)について書いていきます。
ポータビリティ機能等については、企業型・個人型に共通する事項なので、個人型の後でまとめていきます。

お読みいただきありがとうございました。

前回の記事 厚生年金045

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