厚生年金044 確定拠出年金(DC)総説

(1)はじめに
 今回からしばらく、確定拠出年金(DC)について書いていきます。
 確定拠出年金は、厚生年金法上の制度ではありませんが、老齢年金の1つとして位置づけられており、説明してきた厚生年金基金、確定給付企業年金(DB)の流れからも適当と思われるので、厚生年金の段階で大枠を紹介していきます。

(2)確定拠出年金(DC)について
 確定拠出年金とは、企業や個人が、定められた範囲内で掛金を拠出し、従業員や個人本人(加入者)自身が運用方法を決定し、その運用の結果によって、給付される年金額が変動する制度です。掛金の拠出額が定められていることから、DC(Defined Contribution Plan(掛金建て年金)の略) とも呼ばれています。
(※前回書いた確定給付企業年金(DB)は、給付額があらかじめ決定されており、加入者は運用方法を決定することはなく、掛金に上限額はありませんでした。最後にリンクを貼っておきます)

 確定給付企業年金(DB)を行うことが難しい中小企業の従業員や自営業者などのニーズがあり、拠出された掛金は、加入者ごとの口座で管理されるため離職や転職時に積み立てられた資産を移動させることができます(ポータビリティ機能)

 確定拠出年金には「企業型確定拠出年金」と「個人型確定拠出年金(通称 iDeCo イデコ)」があります。
 企業型確定拠出年金は、かつての企業年金(3階部分)の主流だった厚生年金基金が段階的に縮小廃止の流れの中、確定給付企業年金と並び、企業年金を代表する制度です。
 個人型確定拠出年金は、国民年金基金と並ぶ、個人年金の制度です。

(3)加入者数
 厚生労働省によると、確定給付企業年金(DB)の加入者数は911万人と減少傾向にありますが、確定拠出年金(DC)の加入者数は、企業型が約805万人、個人型が約290万人と、DBに比べて少ないものの増加傾向にあります。 

今回はここまでにします。

次回から3回にわたり、前回の流れから、企業型確定拠出年金から書いていきます。

お読みいただきありがとうございました。

前回の記事 確定給付企業年金(DB) 厚生年金043

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