厚生年金029 繰上げ支給④

今回は「繰上げ支給の請求をする場合の注意点」についてです。
以前に国民年金のところで書きましたが(※最後にリンクを貼っておきます)、
今回は、厚生年金について関係する部分について書いていていきます。

前回同様、表を見ながら読み進めてください。

(1)繰上げ支給の請求は、老齢厚生年金と老齢基礎年金について、同時にしなければならない。

(2)生涯、年金額は減額されます。

(3)繰上げ支給の請求をしたら、取消や変更はできません

(4)国民年金・厚生年金保険ともに、任意加入被保険者になることができない
 繰上げ支給の請求は、年金記録上「65歳になった」として扱われるからです。

(5)繰下げ支給の開始の後も、厚生年金保険の被保険者である期間は保険料を納付することになるので、年金額も当然変わる(増額)ことになります。
 そのタイミングは、
本来の報酬比例部分の支給開始年齢 (61歳~64歳。特例支給開始年齢といいます) になったとき。
65歳に達したとき (誕生日の前日)。
③65歳以降、毎年9/1を基準日として、10月支給分から (在職定時改定)。
被保険者の資格喪失時 (退職時)。
※①②③④については、後日詳述します。

(6)繰上げ支給の請求による、経過的加算相当額の減額は、(報酬比例部分の減額とともに)報酬比例部分から引かれます。
 経過的加算自体は、65歳から支給され、減額されません

(7)厚生年金保険の被保険者である期間は、労働して報酬を得ていることとのバランスから、老齢厚生年金の一部が支給停止になります (在職老齢年金。詳細は後日)。
 この場合の支給停止額の計算は、繰上げ支給によって減額された額が基準となります。
・65歳前は、経過的加算の額を含めて調整され、
・65歳以降は、経過的加算の額は含めずに調整されます。

(8)報酬比例部分のみが支給される方
(昭和24年4/2~36年4/1生まれ。第1号厚生年金保険の被保険者の女子は昭和29年4/2~41年4/1生まれ。表の青色・みどり色部分)は、
障害者・長期加入者の特例 (障害等級3級以上・同一種別の被保険者44年以上)に該当する場合、定額部分も支給されるので、
繰上げ支給の請求によって、表の茶色部分 (昭和16年4/2~24年4/1生まれ。第1号厚生年金保険の被保険者の女子は昭和21年4/2~29年4/1生まれ)と同様になり、
定額部分は、均等にならして支給され、
老齢基礎年金は、一部繰り上げを選択できます。
(※詳細は前回の記事。最後にリンクを貼っておきます)

(9)2種類以上の種別(第1号~第4号厚生年金保険)の被保険者期間を有するときも、同時に繰上げ支給の請求をする必要があります。

今回はここまでにします。

次回から、繰下げ支給について書いていきます。

お読みいただきありがとうございました。

※国民年金の繰上げ 国民年金019
※前回の記事 厚生年金028
※障害者・長期加入者の特例 厚生年金018

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