厚生年金028 繰上げ支給③

前回・前々回に続き、60歳台前半の老齢厚生年金および老齢厚生年金繰上げ支給についてです。
(※前回・前々回の記事は、最後にリンクを貼っておきます)

 今回は、昭和16年4/2~24年4/1までの生まれの方
  (第1号厚生年金保険の被保険者の女子昭和21年4/2~29年4/1までの生まれ)
 表の茶色の部分
 の繰上げ支給についてです。
 本来は、
 ①報酬比例部分60歳から支給され、
 ②定額部分61歳~64歳の間に支給開始され、
 ③老齢基礎年金と経過的加算65歳から支給されます。
 以下、①②③の順に書いていきます。

(1)報酬比例部分 
 60歳から支給されます。繰り上げ支給はありません

(2)定額部分
 ここでは、昭和28年4/2生まれの第1号厚生年金保険の被保険者の女性(64歳から定額部分が支給)が、60歳到達時に繰り上げ支給の請求をしたとしましょう。
(本来なら繰上げ支給は減額されるのですが)減額されずに、
64歳到達時~65歳到達前までの1年分の定額部分が、
60歳到達時(請求時)~65歳到達前までの5年間で、均等にならして支給されます。
60歳の間に1/5年分
61歳の間に1/5年分
62歳の間に1/5年分
63歳の間に1/5年分
64歳の間に1/5年分

(3)老齢基礎年金
 老齢厚生年金と同時に繰上げ支給を請求することになるので、設例の場合、60歳到達時に繰上げ支給の請求をすることになります。
 定額部分を繰上げ請求する今回のケースは、
60歳到達時(請求時)から老齢基礎年金の全部について繰上げ請求する「全部繰り上げ」と
60歳到達時(請求時)~定額部分の支給開始年齢 (設例は64歳到達時)までの分のみを繰上げ請求する「一部繰り上げ」を、
選択することができます。

①は、60歳到達時(請求時)~65歳到達時の5年分(60月分)が減額されます。
すなわち、60月×0.5%=30%の減額
②は、60歳到達時(請求時)~64歳到達時(4年) / 60歳到達時~65歳到達時(5年)、
すなわち、老齢基礎年金の 4/5 相当分について、60歳到達時から30%減額で支給開始され、
残りの老齢基礎年金の 1/5 相当分は、65歳から減額なしで支給されます。

(4)経過的加算からは、減額されません
(5)加給年金額は、繰上げ支給の対象ではない(65歳から支給)ので、減額はありません

今回はここまでにします。
今回の対象の方は、すでに65歳に達しているので、今後使用することはほあまりないため、知識としては細かいですが、書かせていただきました。

次回は、繰上げ支給の注意点です。

お読みいただきありがとうございました。

前回の記事 厚生年金027
前々回の記事 厚生年金026

 

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