厚生年金021 60歳台前半の老齢厚生年金⑤報酬比例部分

(1)復習
 60歳台前半の老齢厚生年金は、
 年金額=定額部分+報酬比例部分 (+加給年金額) でした。
 加給年金額は、定額部分と報酬比例部分の両方が支給されるときに支給。
 65歳になると、定額部分が老齢基礎年金と経過的加算に、報酬比例部分が老齢厚生年金に移行する。
 配偶者が65歳になると、加給年金額振替加算に移行し、老齢基礎年金に加算される。
 定額部分と報酬比例部分は、生年月日によって、それぞれ支給開始年齢が異なる
 (※定額部分については最後にリンクを貼っておきます)

 今回からしばらく、報酬比例部分について書いていきます。
 報酬比例部分は「60歳台前半の老齢厚生年金」だけでなく、(65歳以降の本来の)「老齢厚生年金」、「障害厚生年金」「遺族厚生年金」などの計算のときにも用いられます。

(2)報酬比例部分の年金額について
報酬比例部分の年金額=
=Ⓐ平成15年(2003年)3月までの厚生年金保険の被保険者期間の年金額
+Ⓑ平成15年(2003年)4月以降の厚生年金保険の被保険者期間の年金額

です。

 平成15年(2003年)3月までは、賞与について(保険料を徴収されていたものの)、年金額に反映されていませんでした。
 平成15年(2003年)4月以降は、賞与の額についても、年金額に反映されることになりました(「総報酬制」)。
 以上のことから、平成15年4月の前後で分けて計算して、合計しています。

(3)Ⓐ平成15年(2003年)3月までの厚生年金保険の被保険者期間の年金額
=平均標準報酬月額
  × 9.5~7.125/1000(給付乗率)
  × 平成15年3月までの被保険者期間の月数

  Ⓑ平成15年(2003年)4月以降の厚生年金保険の被保険者期間の年金額
=平均標準報酬額
× 7.308~5.481/1000(給付乗率)
  × 平成15年4月以降の被保険者期間の月数


 Ⓐ平成15年(2003年)3月まで平均報酬「月額」、
 Ⓑ平成15年(2003年)4月以降平均標準報酬「額」です。

 Ⓐ平成15年(2003年)3月までは、報酬について、通常の月単位の報酬(賃金・給与等)のみを考慮し、賞与の額を年金額に反映していませんでした。
 Ⓑ平成15年(2003年)4月以降は、賞与の額も年金額に反映しています。
 そこで、Ⓐの給付乗率を大きくして(Ⓑの約1.3倍)、賞与相当分を加味しています。
 ※報酬比例部分の給付乗率の表を、最後に載せておきます。

今回はここまでにします。

次回は、平均標準報酬月額/平均標準報酬額について書いていきます。

お読みいただきありがとうございました。

※定額部分 厚生年金019



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