厚生年金016 60歳台前半の老齢厚生年金①受給要件

 今回からしばらく、60歳台前半の老齢厚生年金について書いていきます。
 現行制度では、老齢厚生年金は65歳から支給されますが、旧制度の老齢年金は、60歳から支給されました。新旧両制度のすき間をうめるものとして、60歳台前半の老齢厚生年金が支給されます。60歳~64歳まで支給され、65歳に達したときに失権して老齢厚生年金に移行します。

 今回は、60歳台前半の老齢厚生年金の受給要件についてです。以下の(1)(2)を満たしたときに支給されます。
(1)老齢基礎年金の受給資格期間 (10年)を満たすこと。
(2)厚生年金保険の被保険者の期間が1年以上あること。
以下、説明していきます。

(1)老齢基礎年金の受給資格期間 (10年)を満たすこと。
 国民年金のところで説明しましたので、かいつまんで書きます。
(※最後にリンクを貼っておきます)
 受給資格期間(10年)は、老齢基礎年金、60歳台前半の老齢厚生年金、(65歳からの)老齢厚生年金に共通する受給要件です
 基本的には、①保険料納付済期間の月数+②保険料免除期間の月数の合計が、10年(120月)あることが必要です。
①保険料納付済期間の月数
 ・国民年金第1号被保険者として保険料を全額納付した月数
 ・国民年金第2号被保険者(厚生年金被保険者)期間のうち、20歳~60歳未満の期間の月数
 ・国民年金第3号被保険者の月数
 ・任意加入被保険者として保険料を全額納付した月数
 ・産前産後免除期間の月数
②保険料免除期間の月数
 ・法定免除の月数
 ・申請免除(全額・3/4・半額・1/4免除)の月数
 ・学生等納付特例期間の月数
 ・保険料納付猶予期間の月数
①+②が10年(120月)に満たないときは、③合算対象期間(カラ期間)を確認します。
 ・20歳未満、60歳以上の、厚生年金被保険者期間
 ・20歳~60歳未満の在外邦人(日本に国籍あるも、住所がない方)で、
  任意加入しなかった、または、任意加入したが未納だった期間
 ・昭和61年3月以前に、
  任意加入しなかった、または、任意加入したが未納だった期間
 ・昭和61年3月以前に、被用者年金の被保険者の配偶者で、
  任意加入しなかった、または、任意加入したが未納だった期間 など。
 国民年金の強制加入の対象外の期間です。

(2)厚生年金保険の被保険者期間が1年以上あること。
20歳前の期間含まれます
2つ以上の種別 (第1号~第4号厚生年金被保険者)があるときは、合計して1年あれば該当します。ただし、支給は種別ごとに各実施機関が行います。

今回はここまでにします。

次回は、60歳台前半の老齢厚生年金の、支給開始年齢についてです。
原則として昭和36年4/1まで、一部女性は昭和41年4/1までに生まれた方が該当する可能性があります。

お読みいただきありがとうございました。

※受給資格期間 国民年金014
※合算対象期間(カラ期間) 国民年金015 国民年金016

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