厚生年金015 老齢厚生年金のしくみ①2種類の老齢厚生年金

 今回から、老齢厚生年金です。

(1)現行制度(昭和61年4月~)の老齢厚生年金は、65歳から支給されます。
 しかし、昭和61年3月まで(旧制度の「老齢年金」)は、60歳から支給されていました
 そこで、新旧両制度のすき間をうめるものとして、当分の間、60歳~64歳の方には、
60歳台前半の老齢厚生年金 (特別支給の老齢厚生年金・特老厚)」
が、支給されることになりました。
(※このブログでは分かりやすく「60歳台前半の老齢厚生年金」と書いていきます。他の方の記事等で「特別支給の老齢厚生年金」と書かれてあるときは、「60歳台前半の老齢厚生年金」のことだと理解しておいてください。なお、厳密には両者は少し意味が違います)

(2)60歳台前半の老齢厚生年金は、「定額部分」と「報酬比例部分」で構成されています。
 定額部分と報酬比例部分は、生年月日に応じて支給開始年齢が異なります
 定額部分は支払期間にもとづくもの、報酬比例部分は報酬額(保険料額)にもとづくものです。
 報酬比例部分はすべての方に支給されますが、定額部分は、生年月日の若い方には、支給開始がおそくなったり、支給されないことがあります(次回書きます)。
 そして、報酬比例部分と定額部分の両方が支給される方で、生計維持関係にある配偶者や子がいるときは「加給年金額」が加算されます(報酬比例部分のみのかたには不支給)。

60歳台前半の老齢厚生年金=定額部分+報酬比例部分(+加給年金額)

(3)そして、65歳になると、60歳台前半の老齢厚生年金は失権し、
①定額部分は、「老齢基礎年金」になり、
②報酬比例部分は、「(本来の)老齢厚生年金」となり、支給が開始
になります。
(※今後、単に「老齢厚生年金」の表記は、65歳からの本来の老齢厚生年金を指します)
③老齢基礎年金は、計算上、定額部分よりも金額が少なくなってしまうので、差額分として「経過的加算」が支給されます。
④そして、生計維持関係の配偶者や子がいるときは「加給年金額」が支給されます。

65歳以降の老齢年金=老齢基礎年金+老齢厚生年金+経過的加算 (+加給年金額)

今回は、この図をしっかりと理解してください。

今回はここまでにします。
次回から、60歳台前半の老齢厚生年金に入ります。
長丁場ですが、1回1回、分かりやすくまとめます。

お読みいただきありがとうございました。

※振替加算 国民年金013

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