厚生年金011 標準賞与額

 厚生年金保険は、報酬額を基礎として、保険料や年金などの給付額を算定しています。
 そして、事務処理の正確・迅速を図るため、通常の報酬 (給料や賃金など)については、実際の報酬額ではなく、報酬月額を32等級に区分した「標準報酬月額」を使用して算定しています。
 以上、復習です。

 今回は、ボーナスなどの「賞与」について適用される「標準賞与額」について書いていきます。

(1)「賞与」とは
 賞与とは「(名称を問わず)労働者が労働の対償として受けるすべてのもののうち、3か月を超える期間ごとに受けるもの」をいいます。
 3か月以内の期間ごとに受けるものは、賞与ではなく、通常の報酬であり、標準報酬月額の対象です。すなわち、言い換えると、
年間3回以下の支給なら、賞与として、標準賞与額の対象。
・年間4回以上の支給なら、通常の報酬として、標準報酬月額の対象。

となります。

(2)標準賞与額
①その月に被保険者が受けた賞与額を、1,000円未満について切り捨てた額です。
その際、
複数の事業所で賞与を受けたときは、合計金額について1,000円未満を切り捨てた額
③①②によって賞与額が150万円を超えた場合は、150万円が標準賞与額
※1,000円未満を切り捨てるだけなので、標準報酬月額のような等級はありません。

(3)健康保険の標準報酬月額・標準賞与額
 厚生年金保険と健康保険は、ともに労働者保険で、被保険者の範囲がほぼ重なるので、同時に手続きをします。よって、健康保険にも標準報酬月額や標準賞与額が適用されますが、厚生年金保険とは、扱いが異なります
①標準賞与額
 等級区分が異なります。50等級です。
 (厚生年金保険は、32等級)
②標準賞与額
 ・各月の賞与額の合計額を、1,000円未満切り捨て。
  (厚生年金保険と同じ)
 ・各月の標準賞与額は、上限なし。
  (厚生年金保険は、各月の上限150万円)
 ・各年度の標準賞与額には、上限あり(573万円)。
  573万円を超えたら、以降その年度は算入しない。
  (厚生年金保険は、各年度の上限はない)
※厚生年金保険と健康保険で、扱いが異なることを知っておいてください。

今回はここまでにします。

次回は、厚生年金保険の保険料です。

お読みいただきありがとうございました。

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