厚生年金004 被保険者②任意加入被保険者

(1)前提
 厚生年金保険の被保険者は、基本的には「適用事業所に使用される、70歳未満の方」でした。厚生年金保険は、事業所単位で適用されるので、適用事業所に使用される70歳未満の方は当然加入被保険者として、強制加入でした (週所定労働時間などの要件あり。※リンクは最後に貼付)。

(2)任意加入被保険者
 適用事業所でない事業所に使用される方や、70歳以上の方も、厚生年金保険に加入する方法があります。任意加入被保険者です。厚生年金保険への加入が、本人の意思に委ねられています。3種類あります。
任意単独被保険者
 適用事業所以外の事業所に使用される、70歳未満の方は、
 その事業主の同意 + 厚生労働大臣の認可を受けて、被保険者になることができます。
 事業主の同意とは、事業主が保険料半額負担し、保険料全額を納付することの同意です。
 老齢基礎年金や老齢厚生の受給権者も、被保険者になることができます。
 70歳に達した時(誕生日の前日)に、資格を喪失します。
 事業主は、同意を撤回できます。

高齢任意加入被保険者
 70歳以上の方で、受給資格期間 (10年。※リンクは最後に貼付)を満たしていない方が、任意で被保険者になることができます。
 ⓐ適用事業所に使用される方
  実施機関(日本年金機構、各共済組合)に申出れば、被保険者になることができます。
  ・事業主の同意あれば、事業主が保険料半額負担し、全額を納付します。
  ・事業主の同意なければ、本人が保険料の全額を負担し、納付します。
 ⓑ適用事業所以外の事業所に使用される方
  事業主の同意 + 厚生労働大臣の認可が必要です。
  事業主保険料半額負担し、全額を納付します。事業主の同意があるからです。
 ⓐⓑともに、受給資格期間 (10年)を満たせば、翌日に資格を喪失します。

③第4種被保険者(任意継続被保険者)
 厚生年金保険の被保険者の期間が10年~20年未満で、昭和61年4/1前後に厚生年金保険の被保険者だった一定の方。昭和61年4/1に廃止された制度ですが、経過措置として被保険者になることができます。本人が保険料の全額を負担し、納付します。①の任意単独被保険者になったら、資格を喪失します。

(3)その他
 昭和61年4/1の前に、旧船員保険の任意継続被保険者だった方の、船員任意継続被保険者というものもありますが、詳細は割愛します。

今回はここまでにします。
適用事業所以外の事業所に使用される方や、70歳以上の方も、任意で、厚生年金保険の被保険者なることができる」ことは知っておいてください。①任意単独被保険者と②高齢任意加入被保険者が多く、③第4種被保険者(任意継続被保険者)は現在ではあまりありません。

次回は、厚生年金保険の被保険者の種別です。

お読みいただきありがとうございました。

※適用事業所、当然加入被保険者 厚生年金003
※受給資格期間 国民年金014

 
 

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