厚生年金003 被保険者①当然加入被保険者

今回は、厚生年金保険の被保険者についてです。
前回 (厚生年金002) でも書きましたが、
厚生年金保険の被保険者は、原則として、
「厚生年金保険の適用事業所に使用される、70歳未満の方」
でした。
以下、掘り下げていきます。

(1)「適用事業所」
厚生年金保険は、事業所単位で加入します。
厚生年金保険が適用される事業所、船舶を「適用事業所」といいます
そして、適用事業所に使用される70歳未満の方は、厚生年金保険に加入することになります(「当然加入被保険者」)。
※適用事業所については、厚生年金002 を参照してください (最後にリンクを貼ります)。

(2) 「使用される」
①「使用される」とは、その事業主の下で使用され、労働の対償として報酬を受けることです。使用される関係になった当日に、被保険者になります。試用期間中の場合も同様です。
 法人の代表者や役員も「法人に使用され報酬を受けている」と言え、被保険者です
 一方で、個人事業主は「使用される」関係性はないので、厚生年金保険の被保険者にはなりません。
②ただ、すべての「使用される」方が被保険者になるわけではありません。保険料負担は事業主と被保険者折半であり、比較的高額 (報酬の18.3%を折半。9.15%づつ負担) であります。
 そこで「1週間の所定労働時間、および(かつ)、1か月の所定労働日数が、通常の労働者(正社員をイメージ) の3/4以上」とされています。多くの正社員の1週間の所定労働時間は40時間ですので、週所定労働時間が30時間以上の方は、被保険者となります。
(※よく「週30時間働くと、厚生年金や健康保険に加入できるよ」といったやりとりを耳にすることがあると思いますが、ここに理由があったのです)
③ただし、1週間の所定労働時間、または1か月の所定労働日数が、通常の労働者の3/4未満である方も、下記の5要件をすべて満たせば、被保険者になることができます。
 ⓐ1週間の所定労働時間が20時間以上
 ⓑ賃金が月額88,000円 (年額106万円) 以上。割増賃金や賞与等は除きます。
 ⓒ学生でないこと。昼間学生を指します。
 ⓓ継続して2か月を超えて使用される見込み
 ⓔ被保険者が常時101人以上いる事業所に使用されている。
  被保険者が常時101人以上いる事業所を「特定適用事業所」といいます。
  (※ 100人以下の事業所でも労使合意があれば該当。
   ※国や地方公共団体は規模不問 )

(3)適用除外
 次の方は、原則として被保険者になりません (※カッコ内は例外的に被保険者になれるケース)
日々雇入れられる方。
 (※ 1か月を超えて使用されるようになったら、その時から被保険者)
2か月以内の期間を定めて使用される方
 (※ 所定の期間を超えて使用されるようになったら、その時から被保険者)
季節的業務4か月以内の期間を定めて使用される方。出稼ぎ労働など。
 (※ 当初から4か月を超える期間で使用される予定なら、初めから被保険者)
臨時的事業の事業所に6か月以内の期間を定めて使用される方。期間工など。
 (※ 当初から6か月を超える期間で使用される予定なら、初めから被保険者)
所在地が一定でない事業所に使用される方。サーカスや巡業劇団など。
 (※ 例外なし)

(4)当然加入被保険者保険料
 先ほども触れましたが、
 保険料負担は事業主と被保険者の折半です。
 事業主が、被保険者分を含めた全額を納付します。

今回はここまでにします。
次回は、任意加入被保険者です。3種類あります。

お読みいただきありがとうございました。

※適用事業所:厚生年金002
  

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