厚生年金026 繰上げ支給①

 今回から、老齢厚生年金および60歳台前半の老齢厚生年金の、繰上げ支給について書いていきます。
 繰上げ支給については、国民年金のところでも書きましたが、基本的な知識を復習しましょう。
老齢基礎年金と、老齢厚生年金等は、同時に繰上げ支給を請求しなければならない。
②繰上げした月数分、年金額は生涯減額される。
 減額率は、
 繰上げ支給の請求月~受給権を取得する前月までの月数
 × 0.4%(昭和37年4/2~生まれの方) または 0.5%(昭和37年4/1までの生まれの方)

③繰上げ支給の請求の翌月から支給開始される。

では、具体的に本題について書いていきます。
年代ごとに分けて書いていきます。
若い世代から説明します。
以前載せた表を思い出してください。

(1)昭和36年4/2以降の生まれの方
  (第1号厚生年金保険の被保険者の女子は昭和41年4/2以降生まれ)
  上の表の、黄色の部分。
  65歳から老齢厚生年金および老齢基礎年金が支給されます。
  (60歳台前半の老齢厚生年金の支給はありません)
  60歳以降から、請求によって、繰上げ支給されます。
  老齢厚生年金と老齢基礎年金は、同時に繰上げ支給の請求をします。
  減額率は、
  請求月~65歳に達する前月までの月数 × 0.4%(または 0.5%)

  ・報酬比例部分からは、
  【(報酬比例部分+経過的加算相当分)×減額率】が減額されます。
  ・老齢基礎年金からは、
  【老齢基礎年金×減額率】が減額されます。
  ・経過的加算自体からは、減額されません
  ・加給年金額は、繰上げ支給の対象ではない(65歳から支給)ので、減額はありません

(2)昭和28年4/2~36年4/1までの生まれの方
  (第1号厚生年金保険の被保険者の女子昭和33年4/2~41年4/1までの生まれ)
  上の表の、みどり色の部分。
 ①61歳~64歳の間に、老齢厚生年金の報酬比例部分のみの受給権を取得します。
 ②65歳に、老齢基礎年金経過的加算の受給権を取得します。
 例えば、昭和38年4/2生まれ第1号厚生年金保険の被保険者の女子が、60歳到達時に繰上げ支給の請求をしたとします。
 ①この方の報酬比例部分の支給開始年齢は63歳ですので、
  3年(36月)繰り上げたことになります。
  減額率は、36月×0.4%=14.4% です。
 ②老齢厚生年金と老齢基礎年金は、同時に繰上げ支給の請求をします。
  65歳に受給権を取得する老齢基礎年金と経過的加算も、
  60歳到達時に繰上げ支給の請求をすることになります。
  5年(60月)繰り上げたことになります。
  減額率は、60月×0.4%=24% です。
 (1)と同じく、
 ・報酬比例部分からは、
 【(報酬比例部分+経過的加算相当分)×減額率】が減額されます。
 ・老齢基礎年金からは、
 【老齢基礎年金×減額率】が減額されます。
 ・経過的加算自体は、減額されません。
 ・加給年金額は、繰上げ支給の対象ではない(65歳から支給)ので、減額はありません。

今回はここまでにします。
すこしややこしいので、ご自身が該当するところを、ざっくり知っておいてください。

次回は続き (青色・茶色の部分)を書いていきます。

お読みいただきありがとうございました。
  


 

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